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「蒜山ジャージーヨーグルト」のこだわり

蒜山ジャージーヨーグルト

表面の濃厚なクリーム層が特徴の
蒜山ジャージーヨーグルト

1985年(昭和60年)の販売開始以降、不動の人気を博している「蒜山ジャージーヨーグルト」。
他のヨーグルトにはない「クリーム層」や、使用している
「蒜山ジャージー牛乳」について、おいしさの秘密をご紹介します。

ジャージー牛

ジャージー牛

ジャージー牛とは英仏海峡に浮かぶチャネル諸島のジャージー島が原産の乳用種牛です。数百年にわたり英国王室御用達の濃厚なミルクを出すため特別に改良されました。乳脂肪分はもとより良質なたんぱく、ビタミン、ミネラルなどの栄養価が高く、その味は英国王室のお墨付きです。

ジャージー牛からとれる牛乳は乳脂肪分が5%に迫る濃厚さが特徴で、搾ったばかりの牛乳はうっすらと金色に輝くことから「黄金のミルク」とも呼ばれ、世界中で高い人気を誇っています。
また、ジャージー牛の飼育頭数は非常に少なく、日本で飼育されている乳牛の1%にも満たないため、その牛乳はとても希少なのです。

ジャージー牛

●ジャージー種とホルスタイン種の比較

項目 ジャージー種 ホルスタイン種
体重 430kg 670kg
体高 131cm 144cm
体長 150cm 170cm
1日の搾乳量 22.8kg 32.1kg
乳脂肪 4.95% 3.78%
乳たんぱく 3.94% 3.26%
無脂乳固形分 9.38% 8.73%

(一社)家畜改良事業団「乳用牛群能力検定成績」より(H28年岡山県平均値)

蒜山ジャージー牛乳

ジャージー牛乳

蒜山のジャージー牛から搾られるミルクは、年間平均脂肪率が5.0%の濃厚さが特徴です。
ジャージー牛が蒜山に導入されたのは1953年。導入された最大の理由は広大な牧草地に恵まれていることです。ジャージー牛は草を乳に変える能力に優れており、牧草を主体に与えることで乳脂肪分の高い濃厚なミルクを出すことが出来ます。

蒜山ジャージー牛乳

また、蒜山で作られる牧草の一部はβ-カロテンを多く含む栄養価の高い牧草です。
各牧場は十分な牧草地を保有しており、年間を通し飼育する全てのジャージー牛に良質な牧草を与えています。蒜山のジャージー牛は牧草由来のβ―カロテンがミルクに移行することで、ジャージー本来の濃厚で淡い黄色味を帯びたミルク(黄金のミルク)を出すことが出来ます。

黄金のクリーム層

蒜山ジャージーヨーグルト

搾りたてのミルクは撹拌をせずに放置しておくと、ミルク中の比重の軽い脂肪球は浮上(分離)して表面にクリーム層ができます。通常、牛乳工場では脂肪球の浮上を防止するため、均質化(均質機(ホモゲナイザー)により圧力をかけて脂肪球を細かく砕く)をするのが一般的です。
一方、蒜山ジャージーヨーグルトは、「濃厚なジャージー牛乳をそのままヨーグルト」への思いから均質化を行わず、しぼったまま(無調整・無均質)のジャージー牛乳をそのまま仕込み工程で使用しています。そのため蒜山ジャージーヨーグルトの表面は濃厚な黄色のクリーム層で覆われているのです。

蒜山ジャージーヨーグルトに使用する乳酸菌は2種類で、醗酵工程(乳酸菌を加え静置し、乳酸菌により固める工程)でクリーム層がしっかりと出来るよう時間をかけて醗酵させるため、酸味の穏やかなタイプを使用。当然、安定剤等は使用せず、乳酸菌のみの力で醗酵させます。
1983年の開発当時、既に販売されていたヨーグルトの原材料には脱脂粉乳が使用され、酸味の強いものしかありませんでした。そんな中、全国に先駆けて生乳を使用し、上部に黄色いクリーム層が出来た酸味の穏やかな味わいは、今までのヨーグルトのイメージを一新致しました。
また、牛乳は季節により乳質が変動し、乳酸菌の活力は気温などの影響も受け易い繊細なものです。蒜山酪農では安定したヨーグルトをお届けするため、現在も販売開始当時と同様に細やかな調整を行いながら製造をしています。

蒜山ジャージーヨーグルト

1985年(昭和60年)の販売開始以降、不動の人気を博している「蒜山ジャージーヨーグルト」。
その理由はなんといっても美味しさ。ヨーグルト上部の黄色いクリーム層の濃厚な味わいと、下部のさっぱりとしたヨーグルト層からなる、味のコントラストにあります。
発売当初は、ヨーグルト上部の見慣れない黄色いクリーム層に、問い合わせが相次ぎましたが、口こみにより徐々に美味しさが広まっていきました。(カップ容器は13年前に現行のデザインへ変更)

蒜山ジャージー牛乳の特徴を最高に生かした「蒜山ジャージーヨーグルト」は、世代を超えて現在も愛され続けています。

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